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要件定義、設計進め方、お客さんヒアリング結果は信じてはいけない

問題と解決策の赤い看板

こんにちは。やまさんです!

システム開発でも難易度が
高いとされる要件定義。

お客さんの唐突な要望に
振り回される外部設計。

プロジェクトに問題は尽きませんね! ←

システム開発ではお客さんによくヒアリングして
ニーズを把握しなさい、なんてよく言われますが、
はたして本当にそうなんでしょうか。

今回は主にお客さんヒアリングが多い上流工程で
役立つ開発ノウハウの話をしたいと思います。

もちろん、下流工程でも役に立つので
ぜひ読んでみてください!

お客さんから聞いたシステム化要件は信じてはいけない件について

メガネの男性に説明してもらっているが、全く理解できない書類を持つ男性

基本的にお客さんから
”こういう機能がほしい”とだけ言われた場合
それ言葉を信じてシステムを作ってはいけません。

いやいや何言ってるの。
お客さんがほしいって言ってるならその機能は必要に決まってるじゃないか。

まあ普通はそう思いますよね^^;

ただ、本当にそうなんでしょうか。

お客さん自身が自分たちに必要なものを
すべて把握できていたら、
コンサルタントという職業は存在しないはずです。

にもかかわらず、世のコンサルタントは
とても高額なサービスで有名です。

お客さんは自分たちに必要なものを
知るためだけに何千万というお金を払います。

システム開発でも同じです。

お客さんが必要な機能を把握しているとは
限りません。

まったく把握してない場合もありますし、
ふんわりとだけしか分かっていない場合もあるでしょう。

ただ、SEの前で
”我々は自分たちがどういう風にビジネスをやるか
分かっていないので、必要な機能も分かりせん。”

なんて、相当そのSEに信頼を置いていないと
言えないんですよね。

人間やっぱり自分は優秀だって
思われたいですし、
すすんで弱みは見せたくないものですから^^;

なので、お客さんはそれっぽいことを
要件定義や設計工程では言うのです。

こんな状態でヒアリング内容を信用して
プロジェクトを進めたら問題が発生するのも
納得してもらえると思います。

必要な機能はなんだ? ゴールから考える逆算思考

黒板にかかれたクエスチョンマークと5W1H
じゃあ、お客さんヒアリングしなくていいってこと?
やまさん
いやいやお客さんへのヒアリングはめちゃくちゃ大切。
しっかりヒアリングしないと
プロジェクトが大炎上するよ!
え?お客さんの言うことは
信じちゃいけないんでしょ?
どっちなの??

お客さんの”こういう機能ほしい!”
という言葉は信じてはいけませんが、
システム開発を進める上でヒアリングは
とても大切な活動です。

では、お客さんヒアリングでは
何を聞けばいいのか。

ヒアリングでは以下のことを重点的に
確認していく必要があります。

顧客ヒアリングの目的
  • どんなことで困っているのか
  • 問題を解決してどうなりたいのか
  • 問題を解決した状態とはどんな状態なのか
  • 開発予定のシステムをどう使いたいのか

これ、とても大切です。

システムはお客さんのビジネス戦略上、
戦術に位置します。

つまり、システムはビジネス戦略を
達成するための1つの手段でしかない
ということです。

どんなにすばらしい手段でも目的を
達成できなければ意味がないように、
どんなに最新のIT技術を駆使していても
お客さんのシステム導入目的を
達成できなければ
なんの意味もないのです。

お客さんへのヒアリングでは
システム導入の”目的”と”達成基準”を
明確にすることが活動目的です。

システム導入の”目的”と”達成基準”
これとても大切です。

なぜ大切かというと、
ヒアリングでお客さんのシステム導入”目的”と
”達成基準”の情報から、システム化要件/機能を
考えるためです。

つまり、ゴールから逆算して必要なものを
考えていく
発想ですね。

導入”目的”と”達成基準”の情報がないと
システム化要件/機能で何が必要か、
情報が足りなくて考えることが
できないんですよね。

このようにゴールから
必要なものを検討していく思考を
逆算思考と言います。

なおシステム導入の目的と
達成基準の検討方法は
以下の記事で解説しているので、
この記事が読み終わったら
ぜひ読んでみてくださいー


TOP SECRETと書かれたスタンプ

”ヒアリング”ではお客さんのシステム導入目的を明確にするために活動します。

SEが要件定義した内容や設計した内容をお客さんと意識祖語がないか確認、合意するのは”説明”です。

開発現場では似たようなことをすることが多いですが、実施タイミングも活動目的も違いますね。

逆算思考のメリット

夕日が沈む草原でジャンプする女性

お客さんへのヒアリングで
システム導入の目的と達成基準が
明確になっていると
お客さんからの”こんな機能ほしい”が
目的と矛盾していることがあることに
気付くことができます。

システム開発の初期段階で
システム導入の目的と達成基準を
お客さんと合意しておくことで
これらから外れた要望は断ったり、
追加工数、開発期間延長の交渉が
しやすくなるでしょう。

また、そういった”ズレた”要望が出た場合、
お客さんの考えの方向性を
修正してあげることで
あなたの信頼もグンと上がるはずです。

つまり、逆算思考は大きいところでは
プロジェクトのデスマーチ化防止の

メリットがあり、
SE個人としてもお客さんからの
信頼を得ることができるメリットがある

と言えます。

反対に逆算思考に基づいた
顧客ヒアリングができないと
開発工程後半で大幅な仕様変更が
発生する可能性が高くなり
最悪プロジェクトが
デスマーチ化してしまいます。

ゴールが不明確なまま進んでいるので
当然ですよね。

まとめ

いかがでしたでしょうか。

この記事では顧客ヒアリングのポイントと
逆算思考を紹介しました。

なお、お気づきかもしれませんが、
残念ながら、この逆算思考などの
ビジネススキルを持っているSEは
ごく少数です。

つまり、ビジネススキルを持ったSEは
希少価値が高いということです。

このあたりの話は以下の記事でも
解説しているので
ぜひ読んでみてくださいねー

それでは!!

最後に(おまけ)

プロフィール記事やまさん_アイキャッチ

 

ボクは新人の頃、部署内でも有名なポンコツエンジニアでした^^;

 

プログラミングなど、ITに関するスキルが壊滅的だったのです。

 

ですが、今となっては社内で最短昇格を達成し、ボーナスも6回連続最高評価を達成しました。

 

 

こう言うと、なかなかの怪しさですよね(苦笑)

ということで、やまさんのエンジニア人生をプロフィールとしてまとめてみました。

 

ITスキル壊滅だったボクがどうやってエンジニアとしての活路を見つけたのか、気になる人は見てみてくださいね^^

>>やまさんの詳しいプロフィールを見てみる

 

プロフィールを読んでもらえれば察してもらえると思いますが、ボクはITスキル平凡な凡人SE。

めちゃくちゃプログラミングができるなど、特別なITスキルは持っていないです。

 

そのためか、昔は

  • エンジニアになったはいいものの、IT技術に関して興味を持てない…
  • 平凡なITスキルしかもってないのにエンジニアとしてやっていけるのだろうか…
  • IT技術を身につけていくだけでエンジニアとして食べていけるのかな…
  • 移り変わりの早いITの世界で永遠とIT技術の勉強を続けられる自信が…

 

このような悩みを抱えていました。

 

おかげさまで、プロフィールに書いたあるきっかけから↑のような悩みは解決してます。

 

 

ですが、実はバリバリのエンジニアの方でも「ITの勉強しない→エンジニア失格」という空気感にしんどさを感じてる人は多いみたいなんですよ…

 

というのも、「勉強しない→エンジニア失格」の空気感について、こちらの記事でまとめてみたところ、かなり人気なんですよね。

 

このブログの中でも人気の記事なので、気になった方は一度見てみてください^^

 

 

最後まで読んでいただきありがとうございました!!

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