>>「エンジニアなら勉強して当たり前」の雰囲気をしんどく感じる人<<

フリーランスエンジニアの現実 10年一緒に働いた現役PLが暴露する切られる人と切られない人の違い

黒のコマに倒される白のコマ

こんにちは!
複数の億規模プロジェクトでPLやってるやまさんです!

フリーランスエンジニアになって年収いっせんまん!

フリーランスはフルリモートでラクに稼げる

会社というしがらみなくストレスフリーで働けるのがフリーランスの魅力

冒頭から失礼しました^^;

SNSを中心にフリーランスエンジニアが注目されてますよね。

ですが、冒頭のようにフリーランスについて、ちょっと怪しい情報も出回っているのも事実です…

ボクは大手SIerに勤めて10年になりますが、現場にフリーランスの方もいます。

さらに、いつの間にかフリーランスの方の契約継続/終了に関わる立場にもなりました^^;

ということで、この記事ではフリーランスの方の契約継続や終了を企業がどう判断しているかこっそり暴露してみます。

この記事は次のような方に役に立つんじゃないかなと思います。

この記事がオススメな人
  • フリーランスエンジニアに興味ある人
  • フリーランスになることを目指しているエンジニア
  • フリーランスとして働いているけど、正直、うまくいってないと感じる人

興味のある方は読んでみてくださいね!

企業が見ているフリーランスエンジニア契約継続、終了の判断ポイント

大手SIerがはどういった視点でフリーランスエンジニアの契約継続、終了を判断しているんでしょうか。

結論を言うと、大手SIerのフリーランスに関する評価観点は大きく次の3つの観点です。

フリーランス契約継続、終了を判断ポイント
  • システム開発に必要な技術力を持っているか
  • 担当システムを利用するユーザー業務について知識を持っているか
  • システムを使用した場合の顧客(ユーザー)メリットまで考えることができるか
やまさん

詳しく説明していきますね。

大手企業のフリーランスエンジニアの雇い方

フリーランスエンジニアの契約継続、終了の判断ポイントの解説の前に少し前提の話をしておきますね。

ボクは大手SIerで働いています。

大前提として大手はフリーランスの方と直接契約することはほぼありません

やまさん

「ほぼ」というか、「完全にない」と言っていいほど、大手企業がフリーランスの方を直接契約するのはめちゃレアケースです。

大手企業って契約する前に契約先企業の信用調査とか実績とかいろいろ調べるんですよ。

ぶっちゃけ、フリーランスの方はこの信用調査にほぼ合格できないです…

というか、大手企業の場合、ある程度の規模がないと信用調査すらしないとこも多いかも…

Aくん

ん? じゃぁやまさんがフリーランスと一緒に働いていたってどういうこと?

やまさん

フリーランスの方が大手企業の現場に来るのはだいたい協力会社さんの経由なんですよね。

SIerの業界は次ようなピラミッド上になってます。

SIerのピラミッド構造

この図で言うと、フリーランスの方は大手SIer(元請け)と直接契約しません。

その下の中堅SIerや中小SIerの方と契約してるんですよね。

ちなみにSI業界について、詳しくはこちらの記事をどうぞ

SIerはやばいのか考えてみた

中堅/中小SIerと契約したフリーランスの方が大手SIerの開発現場にくる感じになります。

で、ぶっちゃけると、フリーランスの方の契約開始、終了は実質的に大手SIerが判断してる場合が多いんですよね…

フリーランスエンジニアが切られる場面を目撃した話

プロジェクトリーダーになってしばらくしたころの話です。

突然、上司に応接室という来客があったときのための部屋に呼び出されました。

やまさんの
上司

こないだ入ってきたNさんどう?

やまさん

どう?って…普通に仕事されてますけど

やまさんの
上司

契約更新の時期だから次(の契約更新)どうするか、判断するための情報がほしいんだよ。

正直、Nさん、微妙な気がしてるんだけど、どう思う?

やまさん

(なんかすごいコワい話になってるーー…(汗))

こんな感じの会話が契約更新時期にはされてます^^;

このフリーランスのNさん、技術力はかなり高い方でした。

やまさんの現場にいる協力会社さんの中でも、割とトップレベルの方でしたね。

ですが、ボクの上司は一番に(契約終了の)候補として挙げたんですよ。

技術力が高いなら現場に在籍してもらった方がいいんじゃない?

当時そう思っていたやまさんは理由が気になり聞いてみました。

やまさん

なんで、Nさんなんですか? 上司さんもNさんが結構技術に詳しいのご存じですよね?

やまさんの
上司

まあ、確かに技術は持ってるけど、Nさん扱いづらくないか?

視野がせまいというか、分かってないというか…

あー、たしかにな。

それが当時のボクの正直な感想です。

Nさんはシステムを使ったらお客さんの業務がどう変わるのかを考えない人でした。

たしかに、現場に入ってそこまで長くなかったので、お客さんの業務について知らないことも多かったと思います。

知識量がないのは仕方がありません。

ですが、Nさんはまったく知ろうとしない人でした。

関わろうとしなかったと言ってもいいかもしれません。

理解しようとする意思がなかったのです。

最終的にどのような交渉が協力会社(下請け会社)さんとなされたかはボクは知りません。

実際に契約継続 / 終了の交渉をするのは管理職ですからね。

どんな交渉がなされたかはボクは知りませんが、数週間後、Nさんのデスクは空席になっていました…

契約継続する人とストップする人の差

ボクが働く現場にいたNさんというフリーランスの方が契約終了に至った話をしました。

ですが、逆に大手SIerが絶対に離さないフリーランスの方もいるんですよね^^

やまさんの現場にもそういう方が2、3人いて、もう10年ぐらい一緒に仕事をさせてもらっています。

やまさん

つまり、ボクが入社する前からずっと現場で働いている方もいるということですね。

聞いてみたら、15年、20年はボクが働く現場で仕事をしているそうです。

Aくん

同じ現場に10年以上もいることってできるの?

大手SIerも忙しいときと、ヒマなときがあります。

なので、4、5年に一度ぐらいで協力会社さんも大きく変わったりするんですよね。

※システム更改など、大きなプロジェクトをきっかけに協力会社さんが変わるケースが多いです。

フリーランスの方が契約してる協力会社さんごと契約が終われば、フリーランスの方も現場を去るはずなのになんでだろう…

ボクも不思議だったんですが、最近、その”カラクリ”を知る機会があったんですよね。

”カラクリ”を知ってボクは「なるほどなー」って思いました。

そして、同時に大手SIerの”大きな力”というか、”執念”のようなものを感じました。

実は大手SIerの「この人は絶対に離さない」という執念はすごいんですよ^^;

絶対に離したくないフリーランスエンジニアに大手SIerが行うやり口

この記事でも触れましたが、大手企業はフリーランスと直接契約しません。

ボクの現場は結構大きめの現場で、契約している協力会社(下請け会社)さんは10社を軽くこえます。

で、そのうちの1社の会社さんがなかなかアレだったんですよね…

やまさんの会社の偉い人いわく

偉い人

あの協力会社は使えない

こんな感じの評価でした^^;

ですが、そんな中に1人、ものすごくできるHさんというエンジニアがいたんですよ。

Hさんは使えないという協力会社さんと契約しているフリーランスエンジニアでした。

偉い人としては”アレ”な協力会社自体と契約を切りたい。

でも、Hさんはほしい。

大手SIerであるウチの偉い人たちはどうしたか想像つきます?

Hさんを評判のいい協力会社さんへ移籍させ、不評だった協力会社さんとの契約を切りました。

図で言うとこんな感じです。

移籍させてまで優秀なフリーランスを離さない大手SIer
やまさん

ここまでやるのか…

初めてこの話を聞いたときのボクは驚きました。

ですが、いろんな人の話を聞いてみると、よくある話みたいです^^;

Aくん

これ引き抜きで違法行為なんじゃない?

やまさん

実はこれ、引き抜きにはあたりません。

これ、違法行為ではないんですよね。

フリーランスの人が良い条件を提示され契約先を変えただけになります。

まあ、あまり褒められたことではないのは確かですけどね^^;

フリーランスのHさんの話でお伝えしたかったのは、大手SIerはここまでやるってことです。

優秀なフリーランスになると、大手ITは契約先を変更させても、絶対に離そうとしない執念をみせるんですよ。

現場20年のフリーランスエンジニアでも容赦なく切る大手IT企業

大手IT企業は優秀なフリーランスを絶対に確保しようと執念をみせる一方で、必要ないと感じたフリーランスの方とは簡単に契約を切ります

この記事前半で技術力の高いNさんの話もしましたが、大手IT企業は現場で古参となっているベテランフリーランスでも切ります

やまさん

切るときはホントに容赦なく切ります…

実際にボクの現場でも、この前、現場20年超のベテランフリーランスの方が契約終了となりました。

この方もベテラン方、ずっと同じシステムを担当しているだけであって、システムのことはめちゃ詳しかったです。

部署内でも担当していた分野なら間違いなくトップでしたしょう。

ですが、このベテランフリーランスの方はお客さんの目線でシステム仕様を理解しようとしませんでした。

技術力を持ったエンジニアはたくさんいるということで、このベテランエンジニアさんとも契約終了となったそうです。

やまさん

ホントに容赦はない…

厳しいITの世界で大手IT企業が何としてもほしがるフリーランスエンジニアの特徴

技術力が高くても、現場20年超のベテランでも、突然、契約終了となってしまうのがフリーランスの世界です。

やまさん

ホントにとても厳しい世界です…

たしかに、フリーランスは会社から給料をもらうよりは大きく年収が上がるかもしれません。

ですが、逆に突然の契約終了で収入ゼロっていうリスクもフリーランスは持っています

ではそんな厳しいフリーランスの世界で生き残っていくポイントは何なのでしょうか。

大手SIerとして多くのフリーランスの方を見てきたやまさんは次の3つがフリーランスでも生き残るためのポイントだと考えます。

大手IT企業がほしがるフリーランスの特徴
  • システム開発に必要な技術力を持っている
    →トップレベルでなくてもOK
  • 担当システムを利用するユーザー業務について知識を持っているか
    →技術はググれば分かるが、ユーザー業務はググっても分からない
  • システムを使用した場合の顧客(ユーザー)メリットまで考えることができる
    →システム開発ではなく、ビジネスという視点で見れるか
やまさん

詳しく説明していきますね。

システム開発に必要な技術力を持っている

当たり前ですが、フリーランスエンジニアはシステム開発がメインの仕事ですよね。

なので、プロジェクトで使う最低限のITスキルは持ち合わせている必要があります。

ポイントはプロジェクトで必要とされる技術力があるか、といった点ですね。

トップレベルの技術力が必要とされることはあまりありません。

実のところ、技術力が一定レベルまで到達すると評価が上がらなくなるんですよね。

数学がめちゃできても、テストで100点以上の点数は取れないのと同じ感じですね^^;

求められる技術力以上のスキルを持っていても、ある時点から評価は同じになるんですよ。

なので、技術力以外のところで評価を得ていく必要があります。

最近はエンジニアが増えてきているので、技術力のみで勝負するのが難しくなってきています。

このあたりのことはこちらの記事でまとめているので興味のある方は読んでみてくださいね^^

エンジニア

担当システムを利用するユーザー業務について知識を持っているか

担当するシステムのユーザー業務に詳しいとかなり現場ではかなり重宝されます

システムはIT企業にとって”商品”ですよね。

飲食店で言うところの”料理”であり、家電量販店でいう”家電”にあたります。

なので、お客さん(ユーザー)はこんな目的でこういう作業を行っているというのを知っているエンジニアはとても重宝されるんですよ。

  • お客さんはこういう風にな業務をしているから、この仕様は役立つはずだ。
  • 逆に、そういう仕様はお客さんの業務内容からすると価値がないものになる。

お客さんの作業内容や作業フローを知っていると、こんな判断ができるんですよ。

こういったユーザー業務に関する知識は実際の開発現場ではとんでもなく強いです。

やまさん

ホントめちゃくちゃ重宝されますよ!

ユーザ業務の情報はググっても情報を得られるかはわかりませんからね^^;

一方で、技術に関することは頑張ってググれば大半のことは解決します。

SNSでもたまに見かけますが、「エンジニアはググる力が大切」とか言われたりするぐらいですからね^^;

むしろ、ユーザ業務って、情報があるようでホントないですよ。

例えば、銀行の仕事ってどんな作業があるかかググって出てくるものでしょうか。

引っ越して住所変更を銀行でするとき、銀行の人たちはどんな作業をどんな手順でしているか、ググって出てくるものでしょうか。

ぶっちゃけ、ググってもざっくりした情報しか出てこないんですよね。

※ボクは金融系エンジニアで、昔、実際にググりましたが、ホントに出てこないです…

なので、ユーザーがどんな作業を日々行っていて何に困っているのか、日々の業務の中で得たユーザ業務の情報を知識としてもっているフリーランスはとても強いです。

システムを使用した場合の顧客(ユーザー)メリットまで考えることができる

このシステムはこんなことができるから、お客さん(ユーザー)にとって、こんなメリットがある。

このようにシステムをビジネス目線で語れるフリーランスはとても強いです。

システムをビジネスの視点で見ることができれば、「システムの仕様はこうあるべき」という提案ができるんですよ。

正直なところ、フリーランスに限らず、提案ができるエンジニアはとても少ないです。

やまさん

ホントに提案できるエンジニアはめったにいないんですよ!

2つ目のポイントである「担当システムを利用するユーザー業務について知識を持っているか」と組み合わせると無敵ですね(笑)

ちなみに実際の開発現場では「ユーザー業務に詳しい人」から情報を得て顧客のメリットを考えて提案できると、エンジニアとしてはかなり重宝されますよ^^

まとめ:フリーランスとして生き残っていくにはITスキル以外のスキルも必要

この記事では次のようなことを紹介しました。

この記事のまとめ
  • フリーランスは良くも悪くも実力主義
  • ”実力”にはITスキル以外のスキルも含まれる
  • ”ITスキル”は一定レベルを超えると評価が変わらなくなる
  • IT企業がほしがっているのは”ITスキル+ビジネス的なスキル”を持ったフリーランス

いかがでしたでしょうか。

SNS等で言われるほど、フリーランスで生き残っていくことは簡単なことでありません

ですが、その分、リターンは大きいと思います^^

少なくとも、このブログを読んでくれてる人には「フリーランスで稼ぐの簡単!」と勘違いし失敗してほしくないので、ボクの知っている情報をまとめてみました。

何かの役に立てばうれしいです^^

また、SNSではフリーランスについていろんな意見がありますが、

同じく「ITの勉強をしないエンジニア=失格」という雰囲気が流れているのも感じるんですよね。

実はボク、この「ITの勉強をしないエンジニア=失格」という空気感を疑問に思っています。

ITスキル以外でもエンジニアとして生き残っていく方法はあるんじゃないだろうか。

そう思うんですよね。

ということで、「ITの勉強をしないエンジニア=失格」の空気感について、こちらの記事でまとめてみました。

このブログでも人気の記事なので、興味のある方は一度、読んでみてくださいね^^

決断する白のTシャツの男性

それでは!!

最後に(おまけ)

プロフィール記事やまさん_アイキャッチ

 

ボクは新人の頃、部署内でも有名なポンコツエンジニアでした^^;

 

プログラミングなど、ITに関するスキルが壊滅的だったのです。

 

ですが、今となっては社内で最短昇格を達成し、ボーナスも6回連続最高評価を達成しました。

 

 

こう言うと、なかなかの怪しさですよね(苦笑)

ということで、やまさんのエンジニア人生をプロフィールとしてまとめてみました。

 

ITスキル壊滅だったボクがどうやってエンジニアとしての活路を見つけたのか、気になる人は見てみてくださいね^^

>>やまさんの詳しいプロフィールを見てみる

 

プロフィールを読んでもらえれば察してもらえると思いますが、ボクはITスキル平凡な凡人SE。

めちゃくちゃプログラミングができるなど、特別なITスキルは持っていないです。

 

そのためか、昔は

  • エンジニアになったはいいものの、IT技術に関して興味を持てない…
  • 平凡なITスキルしかもってないのにエンジニアとしてやっていけるのだろうか…
  • IT技術を身につけていくだけでエンジニアとして食べていけるのかな…
  • 移り変わりの早いITの世界で永遠とIT技術の勉強を続けられる自信が…

 

このような悩みを抱えていました。

 

おかげさまで、プロフィールに書いたあるきっかけから↑のような悩みは解決してます。

 

 

ですが、実はバリバリのエンジニアの方でも「ITの勉強しない→エンジニア失格」という空気感にしんどさを感じてる人は多いみたいなんですよ…

 

というのも、「勉強しない→エンジニア失格」の空気感について、こちらの記事でまとめてみたところ、かなり人気なんですよね。

 

このブログの中でも人気の記事なので、気になった方は一度見てみてください^^

 

 

最後まで読んでいただきありがとうございました!!

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です