こんにちは!
複数の億規模プロジェクトでPLやってるやまさんです!
IT業界にいると、SIerっていろいろなウワサを聞きますよね^^;
ちなみにやまさんはSIerで働いています。
ですが、ぶっちゃけやばいと思ったことは…
それなりにやばいと思うことはありますね(苦笑)
やばいって思うこともあるし、ウワサが独り歩きしてるなーって思うこともあります^^;
ということで、今回はSIerの中をやってるやまさんがSIerのやばい/やばくないを紹介してみたいと思います。
Contents
SIerは技術力が身につかなくてやばい?
SIerってほとんどプログラムに触らないんでしょ?
技術力身につかなくてやばくない?
「SIer→技術力身につかない」はよく聞くやつですね^^;
この点に関してはウワサほどでもないんじゃないかなと思います。
詳しく説明していきますね。
コーディングをする機会もあるし資格取得を支援する制度もある
結論としてSIerは技術力が身につかないというのは誤解かなーと思いますね^^;
上の図はSIビジネスのビジネス構造です。
たしかにSIerはビジネスの構造上、元請けに近づくほど、プログラムを触る機会は少なくなっていく傾向にあるのは事実ですね。
(ちなみにやまさんは”元請け”として仕事をすることが多いです)
遠ざかっていく理由は”役割分担”だとやまさんは考えています。
お客さん(システムを納品される側)に近くなればなるほど、お客さんの業務に近づいていく傾向にあるんですよね。
なので、↑の図だと”元請け”に近づくほど、コーディングからは遠ざかる傾向にあります。
といっても、まったくシステムに触れないのかと言われるとそうでもないですよ。
若手のころはコーディングもしますし、若手が終わってもソースコードや試験パターンのレビューもします。
レビューだけじゃなくてAWSを触ってゴリゴリ組んでる人もいますね。
お客さん業務に特化していく道もあるし、ITスキルを極めていく人もいるといった選択性みたいな感じです。
さらに、SIer企業は人材が命の部分もあるので、会社のお金で資格を取れたりします。
やまさんの会社でも以下のあたりの資格取得を目指して頑張ってるSEはたくさんいますよ。
- システムアーキテクト
- ネットワークスペシャリスト
- プロジェクトマネージャー
- ITストラテジスト
- オラクルマスター(最低Gold以上)
- AWS資格
- Azure資格
これらの資格を取るために、会社から高い研修を負担してもらえる制度もありますね。
また、最近知ったんですが、↑のような資格を取るための社内SNSみたいなものもあるようです。
といった感じで、SIerだと技術がまったく身につかないといわれてますが、そうでもないんじゃないかなーって思います。
むしろ、資格取得に関しては大手にいくほど支援制度が充実してるんじゃないでしょうか。
あと、関係ないですが、先ほどのピラミッドの絵を、ボクはあまり好きではないです…
先ほども触れたように役割分担の違いなので、上とか下とかそういうのとは違うよなーって思うんですよね。
SIerは資料作りすぎてやばい?
SIerってパワポとかWordの資料作りまくるって聞いたけどホント?
これはホントですね。
めちゃ作ります…
やまさんとしても「SIer資料を作りすぎてやばい」はめちゃ感じます(苦笑)
まあ、ただ資料が必要な場面もあるんですよね…
資料の特性によるので解説していきたいと思います。
資料はクサるほど作るけど必要な場面もある
結論から言うと、パワポとかExcel、Wordの資料はめっちゃ作ります。
「もうええやろ」ってぐらい作ります(苦笑)
ただ、パワポとかExcel、Wordの資料が必要になってくる場面もあるのはたしかなんですよね。
システム開発って1人でやることはほとんどないです。
で、大きな開発になればなるほど、たくさんの人がかかわるんですよね。
100人規模になるプロジェクトもありますよ
そんな100人とか関連する規模のプロジェクトで1つのものを作ろうとしたらコミュニケーション取るのも大変じゃないですか。
ITシステムって目に見えにくいものを作るので意思統一がけっこう難しいんですよね。
そこで登場するのがパワポとかExcelの資料です。
パワポやExcelの資料で「今回、開発するシステムの目標はこんなんで、大まかな設計はこんな感じで」って示すわけですね。
実際に作ってソース見せればいいんじゃないの?
それが理想なんですが、そうするといろんな人に見せれるまでに時間がかかっちゃいますよね^^;
なので、パワポとかの資料で素早く作っちゃうわけです。
もちろん、10人とか規模の小さいプロジェクトだと設計書をそのまま意思統一の資料にしちゃうこともありますよ。
パワポか設計書かスピードの速いほうを選びます。
開発規模がでかいシステムの開発スピードをたもつために資料作る感じですね。
ちなみに、SIerでは開発に必要のない資料を作らないといけない場面も出てきます。
社内で偉い人に見せる資料とかですね。
ぶっちゃけると、偉い人用の資料はもう本当にムダとしか思えないです^^;
ボクとしてもまったく作りたくない(苦笑)
ですが、サラリーマンやってるとやらないといけないこともあるということで、かろうじて作ったり作らなかったり…
(こういういのはどこに行っても同じなのかなーと思います^^;)
SIerは仕事してないマンがいてやばい?
仕事してないけど給料もらってる人がいるってホント?
あーー……
うん、まあ…何やってるか分からない人はいますね…^^;
ボクもいろいろ思うところはありますが、話しすぎると、アレなのでちょっとだけ話してみます。
何やってるか分からない人はいる(苦笑)
仕事してないマンというか、何やってるか分からない人はぶっちゃけいますね(苦笑)
SIerってIT企業の中でも歴史というか、企業としての歴史が長いことが多いです。
そうすると、おじいちゃんみたいな社員もいますし、何やってるかよく分からない人もいるんですよね^^;
「やってますか?」「これよろしく」って言うだけでの人がいるのも事実です。
ただ、こういった人ってベテラン勢が多いので、アドバイスもらえたとき役に立ったりってこともあるんですよね。
過去の経験とかでバグりやすいところが感覚的に分かるってことです。
そういうベテラン勢のアドバイスって未来予知レベルで当たることがあるので、ボクは聞くようにしてますね。
まあたまに仕事を横流しするだけの「これやっといて」マンもいますが…
ボクはそういう人はいなかったことにして仕事するようにしてます^^;
SIerは将来的になくなるからやばい?
システムがクラウドになったり、システムの内製が主流になってSIerはなくなるって聞いたけど…
クラウド化とシステム開発の内製は最近よく聞きますね。
内製というのはSIerにシステム開発を任せるんじゃなくて、自分たちの会社でシステム作るというやつですね。
最近、内製で脱SIerを目指す傾向が社会的に強くなってきてるといわれてます。
ただ、この質問に関しては「無くなる気配はまったくない」というのが答えになります。
無くなる気配はまったくない
社会的にシステム開発は内製すべきというトレンドがあるのは感じます。
ですが、現場にいる感じだと内製の流れに乗れる企業はごく少数…
ぶっちゃけSIerにシステム開発を委託する企業がなくなる気配はまったく感じません。
ITが急激に発展し”情報革命”と言われまでになりました。
今ではITシステムがない生活や企業活動でITシステムを利用しないは考えられないという状況になってきています。
ITが必要不可欠になっている状況で、SIerがなくなる(システム開発を委託しない)ということは企業が常にエンジニアを抱え続けるということです。
IT系じゃない企業が開発のピークを見越した人数のエンジニアを抱え続けるのは現実的ではありません。
ITシステムって開発してるときはかなり人数が必要なんですが、開発が終わるとそうでもないんですよね。
でかい規模のシステム開発だと、ピークから10分の1ぐらいに縮小することもあります。
例えば、システム開発中に必要な人数が30人、開発が終われば5人でシステムを維持可能だったとします。
ここでピークに合わせて30人雇っちゃうと、どうなるでしょうか。
システム開発中はいいんですが、開発が終わった後、30人中25人、余分な人が出てきちゃいますね。
さらに法律の関係から日本では簡単には社員を解雇できません。
ってなると、企業としては人件費が膨らんでつぶれちゃいます^^;
一方でSIerにシステム開発を任せているなら「余分な人」の心配はありません。
お客さん企業から見ると、SIerからシステムが納品されてお金払えばエンジニアの面倒までは見なくていいわけです。
「人を雇う」といった点からみると、自社でシステムを内製するよりもSIerに任せた方がお客さん企業としてはリスクが小さいんですよね。
なので、SIerが無くなるというのはないかなと…
システム開発中に必要なエンジニアは契約社員で雇えばいいんじゃない?
たしかに契約社員だと、期間で雇いますからね。
システム開発が終わったら「おつかれさまでしたー!」って感じで契約関係を終わらせることができます。
ただ、契約社員で集める方法だとSIerとやってることが同じですね…
SIerの元請け企業はいろんな企業さんと契約して人員を集めます。
だいたいこれは期間契約して集めてるんですね。
「6月~12月まで2人ほど、こういうスキルもった人お願いします」みたいな。
お客さん企業が自社でシステム開発をしてもこんな感じでエンジニアを集めることになります。
これってSIerの元請け企業がやってることをシステムがほしいお客さん企業がやってるだけですよね^^;
さらに、契約管理とか、人を集めてくるのってツテがないとけっこうめんどくさいです。
管理コストがかかるってことですね。
SIerにはそのあたりの人を集めるノウハウや管理ノウハウがたまっています。
お客さん企業としてもノウハウがない状態で管理コストをかけてまでやるなら、SIerに任せようってなるのが実態なんですよね。
長くなったのでまとめると、「SIerは将来的になくなるからやばい」に対する答えは「なくならない」となります。
なくならない理由は大きく次の2つですね。
- システム開発は開発フェーズと維持フェーズで必要な人数が違うから
- お客さん企業が自社で開発要員を集めるなら、SIerに任せた方が速く安くなるから
SIerは給料が低くてやばい?
SIerは給料が低すぎてやばいって聞いたよ?
給料低いかどうかは会社と身に着けているスキルによるかなと…
SI業界は給料の低さが話題になることがありますよね。
この答えとしては「会社と身に着けているスキルによる」です^^;
仕事していたらやっぱり給料はたくさんほしいですよね!
なので、ここは詳しく解説していこうと思います。
給料が高いとこと低いとこがある
結論として給料に関してはやばいとことやばくないとこがあるのが実態です。
ではどこが高くてどこが低いのでしょうか。
これはSIerのビジネス構造を知るのが近道です。
先ほど見せた下の図、覚えてますか?
この図で言うと、お客さん側に近づけば近づくほど、基本的に給料は高くなります。
つまり、元請け側に行けば行くほど、給料が高くなる傾向にあるってことです。
元請けSIerってプログラミングとかほとんどしないって聞いたことあるけど、給料高いっておかしくない?
実際にシステムを作ってないのにもらえる給料が違うって、なんか不公平感を感じますよね。
ただ、給料の高い低いは需要と供給で決まります。
ITの技術力の話で説明すると、ITスキルが高いから給料が高くなるわけではありません。
これ超重要ですよ。
もう1回言っておくと、
- 給料の高い低いは需要と供給で決まる
- ITスキルが高いからといって給料が高くなるとは限らない
お金を払う側の人たちがほしがるITシステムがあって、そのシステムを作れるスキルを持つ人があまりいないから給料が高くなるんです。
AIに関する技術力などがいい例になるかもですね。
最近、AI技術が注目されています。
人間では認識できないパターンをAIなら見つけられると分かり、全世界的なトレンドになってますよね。
一方で、AIに詳しいエンジニア人材はまだ少ないです。
なので、AIに関する技術力持ったエンジニアの給料は1000万を軽く超えるともいわれています。
日本である程度高額の報酬を提示しているものとして、AI研究開発エンジニアに月給125万円を提示している例がありました。 ~中略~ 年収2000万円相当と言うことになります。
https://www.bigdata-navi.com/aidrops/1570/
需要と供給で給料が決まる話はITスキル以外の分野にもあてはまりますよ!
つまり、欲しい人は多いけど、数が少ないもの(人)に対して、たくさんのお金が払われるってことですね。
正直なところ、プログラミングができるエンジニアは多くなってきてるんですよね。
スクールのテレビCMが流れていたり、SNSで独学で勉強している人もよく見かけるようになりました。
この増加傾向はしばらく続くでしょう。
さらに、ノーコード開発といったプログラミングができなくてもシステムが組めるツールも研究されています。
AI技術が発展するとエンジニアの仕事をAIがやるようになる、という話もあるんですよね^^;
なお、ノーコード開発の話であったり、AIの発展の話は次の記事でまとめてみたので興味のある方は見てみてくださいね。
ここで何が言いたいかというと、「ITスキルを持った人材の供給量が上がった」ということです。
つまり、需要と供給のバランスが崩れだしているんですよ。
需要に対して供給が増えると何がおきるかというと、価格が下がります。
つまり、給料が下がっちゃうということになるんですよね…
SIerのビジネス構造で言うと、元請けから離れれば離れるほどプログラミングなどシステム開発よりの仕事内容になってきます。
つまり、供給量が多い分野になってくるということなんですよね。
ここまで説明した通り、供給量が多い分野だと自然と価格が下がってきます。
これがSIerには給料が高いとこと低いとこがあるという話のウラ側です。
まとめ
この記事では次のようなことを紹介しました。
- SIerでも技術力を身に着けることは可能。むしろ資格取得支援などは手厚いとこが多い
- SIerは資料作りがたしかに多いが、規模の大きい開発など必要な場面もある
- SIerには何してるか分からない人もいる(これは事実(苦笑))
- SIerの給料は高いとこと低いとこがある。給料は需要と供給の関係で決まるので注意(ITスキルの高い低いではない)
いかがでしたでしょうか。
今回給料の話に触れました。
ITスキルを磨いて給料UPを目指しているエンジニアの方は多いですよね^^
ですが、エンジニアとしてITスキルで戦っていく戦略はかなり競争が激しいのが現実です…
なので、頑張っても給料UPが難しいんですよね^^;
せっかく頑張るならたくさん給料もらいたくないですか?
ボクはたくさんもらいたいです!(正直)
ということで、エンジニアの年収の話について、こちらの記事でまとめてみましした。
興味のある方は一度見てみてくださいね^^
それでは!!
SIerってやばいからやめとけって聞いたんだけど、ホントなのかな…