こんにちは!
複数の億規模プロジェクトでPLやってるやまさんです!
「日本語」ですね。
こんなやりとりをTwitterでたまにやりとりを見かけます。
IT業界で働くと分かりますが、ITの専門的なことをエンジニアではない人に説明するのってかなり難しいんですよね。
さらに言うと、同じエンジニア同士でも「この人の言ってることが分からない…」なんてこともあったりしないでしょうか^^;
この記事では「説明下手なエンジニアのタイプ」と「説明するときに気を付けたいポイント」を紹介してみようと思います。
せっかく仕事をちゃんとしたのに説明がうまくなくて評価してもらない…なんていうのは残念すぎますよね。
ぜひ参考にしてみてください!
Contents
話を理解してもらえないエンジニアのタイプ
説明が苦手なエンジニアには大きく2種類のパターンがあります。
- 非エンジニアと話すと理解してもらえないタイプ
- エンジニア同士でも話が通じないタイプ
それぞれの特徴を説明していきますね。
非エンジニアと話すと理解してもらえないタイプ
お客さんと話しが通じない…
社内の営業さんに話を理解してもらえないだよね…
エンジニアじゃない人へシステムのことを説明しても、なかなか理解してもらない。
そんな悩みを持つ人は多いんじゃないでしょうか。
ボクも周りにも「お客さんにシステム仕様を説明しているんだけどなかなか理解してもらえない…」という悩みを持つエンジニアは多いです。
当たり前ですが、システム開発では専門知識をあつかいます。
なので、”くわしく”説明しても理解してもらえないことってかなり多いんですよね。
この場合は説明相手の知識レベルに合わせて説明の仕方や内容を変えていく必要があります。
エンジニア同士でも話が通じないタイプ
社内の別担当エンジニアと話が通じない。
同じ担当のエンジニアと話が通じない。
エンジニア同士でも会話が成立しないというケースもあります。
このケースに該当するエンジニアさんは説明スキルが不足している場合が多いですね^^;
もちろん、新人とベテランで知識レベルに差がありすぎて会話が成立しないということはあります。
ですが、同じぐらいの知識レベルでコミュニケーションが成立しない場合、説明スキルが足りてないというのが原因。
説明を聞いてる方からすると因果関係であったり、説明する順番が分かりづらいってことですね。
SNSを見ていると、意外とこのケースの該当するエンジニアさんが近くにいる人は多いみたいです^^;
補足:理解者がいると大活躍することもある説明下手なエンジニア
たまに説明下手だけど、大活躍しているエンジニアさんを見かけます。
こういったエンジニアさんの周りには理解力の高いリーダーやマネージャーが近くにいることが多いですね。
理解力のあるリーダーやマネージャーは現場でコミュニケーションに問題が出ると、うまく回るように調整します。
イメージとしては説明下手なエンジニアさんが伝えたいことをうまく翻訳する感じでしょうか。
ボクもこの翻訳する立場で仕事をすることがありますが、カチっとはまったときはプロジェクトリーダーとして結構うれしいですよね^^
といっても、理解してくれるリーダーやマネージャーがいつも近くにいるとは限りません。
なので、説明スキルはしっかりと身につけておいた方がよいかと思います。
実はエンジニアの話は通じなくて当然
エンジニアは専門職です。
ITの専門的な知識を扱う仕事ってことですね。
なので、エンジニアが気をつかわずに話した内容をちゃんと理解するには特別な知識が必要になるんですよ。
日ごろ、エンジニアばかりの中で仕事をしていると気づかないことも多いので、非エンジニアと話をするときは気をつけないといけません^^;
非エンジニアの人にとってはDBとかSQLとかJaveとか意味不明ですからね。
さらに、話をする能力、つまり説明能力はITスキルとはまったく別もの。
技術力が高いからといって話すのがうまい、説明がうまいとは限りません。
これは塾の先生とかで例えると分かりやすいでしょうか。
例えば、小学生レベルの算数ってたいていの人ができると思います。
でも、小学生レベルの算数ができるからといって、算数を教えられるかは別の話ですよね。
掛け算とか割り算とかを小学低学年の子どもたちに説明するのってできます?
意外と難しいですよ!
難しいので”塾の先生”という仕事が成立するんですよね。
「算数ができる人はいるけど、教えられる人が少ない」ので、子どもの親は塾(の先生)にお金を払ってでも子どもを勉強させます。
塾の先生は「算数ができるというスキル」と「説明スキル」の両方を持っているわけですね。
逆に言うと、お金を払って子どもを塾に行かせる親は「算数スキル」は持ってるけど、「説明スキル」は持ってないわけです。
なので、親は算数を教えるプロ、塾の先生にお金を払うわけですね。
ITもいっしょです。
ITスキルが高いからといって、説明するのがうまいとは限りません。
そもそも「ITスキル」と「説明スキル」は別能力なんですよね。
でも、SNSとかで見るスゴ腕エンジニアは説明うまくない?
たしかに、SNSや業界でよく見る高スキルなエンジニアさんは話や説明がめちゃうまいですよね^^
ITスキルが高くなれば説明もうまくなるはずと感じるのに無理はありません。
ですが、彼らは「トップレベルのITスキル」と「高い話術、説明能力」を両方持っているから目立っているのです。
ITスキルだけ高くてもあんなに目立ちませんよ^^;
”トップレベルのITスキル”だけ持っていても、「何言ってるか分からん…」ってなるだけです(苦笑)
なので、説明がうまくなるのは説明スキルを意図的に磨く必要があります。
うーん、でも説明スキルって難しそうじゃない?
難しそうに感じますが、実のところ、説明にはコツがあるんですよね。
説明上手なエンジニアになるための6つのポイント
相手に分かってもらうように説明するにはコツがあるんですよね。
説明する際のコツは次の5つです。
- 相手に興味のある表現にして話す
- 全て説明しようとしない
- 使う言葉を相手に合わせる
- 結論から話す
- 論理的に話す
- 1文を短く話す
詳しく紹介していきますね。
相手に興味のある表現にして話す
人間って、自分に関係がある話、興味がある話しか聞きません。
なので、相手に関係があると分かる表現、興味がわく表現にして話をしないと聞いてもらえません。
これは話をするときの大原則です。
仕事で何かを説明するときって説明相手に関係があるから説明するはずですよね。
なので、ちゃんと話を聞いてもらうには相手が興味ある表現に変換して話をしてあげる必要があります。
例えば、システム開発で上司に話すときは次のような感じで話をすると、しっかり聞いてくれるようになることが多いですね。
- 品質に問題がでそうな状況です。
- 納期影響が出そうな問題が事象が発生しました。
- 今のままだと、予算内におさまりません。
特に人は損することに関してめちゃ敏感ですよ。
今回紹介したようなセリフを説明するときの一言目におくと、ちゃんと聞いてくれます。
全て説明しようとしない
その分野に詳しい人ほど、細かな情報を伝えすぎる傾向があります。
ですが、人に何かを説明するのって何かを伝えたいときですよね^^;
なので、「その説明がなくても伝わること」はガンガン削ってしまいましょう。
全て説明しなくてもOKってことです。
ポイントが伝わる程度のシンプルな説明にするのがコツなんですよね。
相手が細かな情報が欲しい場合は質問が飛んできます。
細かな情報は質問されてから聞かれても遅くありません。
なお、プレゼンなど、資料を使って説明する場合もありますよね。
プレゼンなどの場合は細かな内容は補足資料にしてしまって質問があったらそちらで説明する、といった感じにすると分かりやすいプレゼンになりますよ^^
使う言葉を相手に合わせる
何かを説明する上で説明に使う言葉はめちゃくちゃ大切です。
言葉、つまり単語ですね。
相手が知らない単語を使うと、そこから話を聞いてもらえなく可能性がめちゃ高くなります。
「なんか難しいこと言ってる。よく分からない」って感じになって、それ以降の話を聞いてもらえなくなることがあるんですよね^^;
例えば、お客さん(非エンジニア)に”SQL”がどうとか言ってもわかりません。
そういうときは「データを更新するための処理」など、言葉をいいかえてあげると理解をしてもらいやすくなります。
特に、IT業界は専門用語がたくさん使わるんですよ。
一般用語だと思っていた単語でも専門用語だった、なんてことはよくあります。
エンジニアはIT業界のど真ん中にいるので、説明のときに使う単語には注意が必要ですよ!
相手がどこまでの知識を持っているか考えて話と理解してもらいやすくなるのでオススメです。
結論から話す
「結論から話す」っていうのはいろんなとこで言われますよね。
いまさら?
そう思うかもしれませんが、意外に結論から話せてない人って多いんですよ^^;
結論から話すと聞いてる側が後の展開を予想しやすいんですよね。
賛成なのか反対なのか、よい話なのか悪い話なのか、etc…
説明は相手に負荷をできる限りかけない工夫が必要です。
要は相手に考えさせない説明が良い説明ってことですね。
「結論から話す」は意識すれば、意外と簡単にできるのでぜひやってみてくださいね^^
論理的に話す
「論理的に話をしてくれ」
上司とかに言われたことがないでしょうか。
論理的に話すのってかなり難しいですよね^^;
いろんなビジネス本で論理的に話すための本が出ているので、困っている人も多いと思います。
ボクも後輩に「論理的に分かりやすく話すためのに何かコツってありますか?」とたまに聞かれたりします。
そんなときボクのオススメとしては「雲、雨、傘」の考え方にあてはめてるという方法。
「雲、雨、傘」の考え方は次のようなものです。
- 雲(事実):曇ってる
- 雨(解釈):曇ってるから雨が降りそう
- 傘(結論、提案):雨降りそうだから傘もっていこう
雲雨傘の考え方を使う上でのポイントは一言でまとめるというとこですね。
「降水確率が…」といったところまで話をしだすと、分かりにくくなります^^;
なので、雲雨傘のフォーマットに合わせて一言だけで書いていくのがポイントです。
一言で書くと、論理を骨組みだけになるのでわかりやすくなりますよ!
ちなみに雲雨傘の考え方をSEに応用するとこんな感じです。
- 雲(事実):サーバ落ちた
- 雨(解釈):ログを見ると、A機能が原因のように見える
- 傘(結論、提案):A機能のモジュールをみんなで分担して調べよう
雲雨傘の各要素が1つでもぬけると、論理的ではなくなってしまいます。
例えば、雲だけだと「だから何?」、傘だけだと「なんでそうなんの?」になっちゃうんですよね。
全部セットにすることで論理が完成します^^
簡単にチェックできて説得力も増すので、ぜひやってみてくださいね!
1文を短く話す
あのサーバは〇〇で、xxなので、△△で…
こんな感じで1文が長くなると、急に説明が分かりづらくなります。
よく「簡潔に説明して」なんて言われますが、”簡潔さ”というのは1文を短くすると出すことができます。
↑のAくんの例でいうと、
- Aサーバは〇〇です。
- また、xxという特徴もあります。
- なので、△△です。
といった説明の仕方ですね。
文章で書いたときの「。」を意識する感じです。
これも意外とやってしまいがちなんですよね^^;
これは設計書の文章などでも応用がきくのでぜひマスターしておくのをオススメします。
まとめ:エンジニアは専門職 話を分かってもらうにはスキルが必要
この記事では次のようなことを紹介しました。
- エンジニアはIT専門家。説明スキルが高いとは限らない
- 説明スキルは訓練すれば伸ばすことができる
- 説明の基本は相手に合わせること
いかがでしたでしょうか。
ネットやSNSでは「技術力が高い=仕事ができるエンジニア」と言われることが多いです。
ですが、この記事で触れたとおり、ITスキルと説明スキルはまったく別の能力。
システム開発は1人で行うことはかなり少ないですよね。
なので、エンジニアという仕事をしていると、必ず人に説明する場面がきます。
実際、説明がうまいエンジニアは開発現場でかなり重宝されるんですよね^^
なので、説明スキルは日ごろから磨いておいて損はないですよ!
といっても、説明能力などの非ITスキルが注目されることは少ないんですよね^^;
逆に、「ITの勉強しない=エンジニア失格」といった雰囲気まで感じます…
実のところ、ボクは「ITの勉強しない=エンジニア失格」というのはちょっと違うんじゃないかなーって思うんですよね^^;
「ITの勉強しない=エンジニア失格」の雰囲気についてこちらの記事でまとめてみました。
興味のある方は一度読んでみてもらえるとうれしいです^^
それでは!!
エンジニアが最初に勉強すべき言語は?