こんにちは!
複数の億規模プロジェクトでPLやってるやまさんです!
先日、Twitterを見ているとこんなツイートが流れてきました。
※アカウント特定できないように引用しています。
ボクはこのツイートを「たくさん残業しているのに給料増えないのは世の中おかしい」と言っているように感じたんですよね。
ですが、正直なところ、「長時間残業=給料たくさん」の発想はめちゃ危険…
報酬(給料)というのは働いた時間では決まりません。
”働く場所”と”生み出した価値”で決まります。
これ、勘違いしていることが多いんじゃないかなと思うんですよね。
実際ボクも若手の頃はまったくわかってませんでした…^^;
ということで、この記事では働く時間と給料(報酬)の決まり方について紹介してみますね。
この記事は次のような方に一度読んでみてほしい記事です。
- 長時間働いてるけど、正直、今の給料に納得いかない
- 給料の決まり方が知りたい
- ぶっちゃけ給料もっとほしい(笑)
ぜひ読んでみてくださいね!
Contents
「残業時間が長いと給料たくさん出る」の落とし穴
残業をたくさんすれば給料は高くなるのでしょうか。
ボクの結論としては「長時間働いても一時的に給料があがるだけで危険」というのが答えです。
あ、ここではいったんサービス残業的な話はいったん置いておくことにしますね。
サービス残業は別の意味で問題です。
ボクがここで言いたいのは「残業代で稼げるお金というのは限界がある」ってことです。
残業代はおおまかに「基礎数値 × 時間」で計算されますよね。
つまりは「残業代=基礎数値 × 時間」ってことです。
”時間”の方ばかりに頼っても、すぐ限界がきます。
”基礎数値”側を上げていくのがポイントなんですよね。
では”基礎数値の上げ方”について説明する前に、残業代の決まり方について詳しく調べてみたので解説してみます。
残業代の決まり方
残業代の計算式は正確には次のようになっているようです。
1時間あたりの賃金額 × 時間外・休日・深夜労働をした時間 × 割増賃金率
べリーベスト法律事務所:https://www.zangyou.jp/columns/2500/
このままだと、ちょっとわかりづらいですよね^^;
それぞれの計算要素を分解して解説してみます。
- 1時間あたりの賃金額
これが”基礎数値”という部分ですね。バイトだと「時給〇〇〇〇円」にあたります。IT業界では”単価”と言われることもありますよ。 - 時間外・休日・深夜労働をした時間
いわゆる”残業時間”というやつです。これは分かりやすい^^ - 割増賃金率
実は残業すると、定時の時間で働いたときより”時給”がでかくなります。深夜残業25%増とか聞いたことありませんか? いつ残業したかで残業代が変わるので、その分の増加分と思えばOKです^^
つまり、「時間外・休日・深夜労働をした時間」「割増賃金率」の部分は時間の考え方です。
”いつ、どれだけの時間”働いたのかってことですね。
ここで注目してほしいのは「1時間あたりの賃金額」の部分。
給料を増やすにはここに着目する必要があるんですよね。
なぜかというと、時間に頼った高年収は長続きしないからです。
残業時間に頼った高年収は長続きしない
残業時間に頼って高い給料を維持するのは長続きしません。
残業代の計算式の「1時間あたりの賃金額(基礎数値)」をいかに高くするかに力を入れる必要があります。
というのも、1日、5時間も6時間も残業を10年、20年続けることができるでしょうか。
10代や20代のような体力を40代以上になっても維持できるなら話は別です。
ですが、一般的に歳をとっていくにつれて体力は落ちていきますよね。
時間経過→体力低下は誰も逃げられません!
さらに、結婚や子どもができたりすると、生活も変わっていきます。
ライフステージの変化というやつですね。
結婚や子どもができると、仕事だけしてればOKというわけにはいきません。
特に子どもができると、いろいろめんどうを見ないといけないんですよね^^;
ボクは子どもが2人いますが、独身時代には想像できないほど時間を取られます。
※ボクは子どもが好きなので育児は癒しの時間ですが、子どものめんどうをみるのに時間がとられるというのは事実です。
それ以上に仕事ばっかりしてる人生ってイヤじゃないですか?^^;
友達と遊んだり、大好きな人と一緒にいたり、家族と一緒に食事をする時間もほしいですよね。
ボクは仕事ばかりの人生はイヤです…
たしかに、残業時間に頼った高年収というのは一時的にはうれしい。
お金はやっぱりたくさんほしいですからね^^;
ですが、残業時間に頼ったお給料というのは長期的にみると危険なんですよ。
残業時間に頼りすぎると、体力の低下や生活環境が変わって長時間働くのが難しくなったとき破綻してしまうからです。
もっというと、残業時間に頼った働き方は友達と過ごしたり家族とすごしたりする時間が極端に短くなります。
なので、「1時間あたりの賃金額」をいかに高くするかを意識していく必要があるんですよね。
では「1時間あたりの賃金額」はどうやって決まるのでしょうか。
給料の基準値は”場所”と”生み出した価値”で決まる
給料の高い低い、つまり「1時間あたりの賃金額」はどのように決まるのでしょうか。
実は大きく次の2要素で決まります。
- 働く”場所”の要素
- 働いて”生み出した価値”の要素
詳しく説明していきますね。
給料の基準値を決める”場所”の要素
給料はどこで働いているかという”場所”の要素が結構大きいです。
”場所”というのは次の3つのことですね。
- どの業界で働いているか
- 業界の中で、自分が働く企業がどこに位置しているか
- 企業の中で自分がどのポジションで働いているか
ここからは給料を決める”場所”の要素の中身について詳しく解説していきますよ!
どの業界で働いているか
お金がたくさん動く業界で働いている方が給料は高くなりやすいです。
難しい言葉で言うと、「市場規模」が大きい業界で働く方が給料が高くなる傾向にあるってことですね。
例えば、商社とか銀行とかは大きなお金が動きますよね。
お金がたくさん動くので、商社や銀行というのは高年収職業ランキングとかにも入ってくることが多いです。
逆に、お金があまり動かない業界で働く人の給料は低くなる傾向にあります。
例えば、伝統工芸の業界はあまりにお金が動かなくて、働く人が少なくなってきてるのが問題になったりしてますよね。
たしかにニュースを見たことある…
こんな感じで「市場規模が大きい=その業界で動くお金の額が大きい」と給料は高くなりやすいんです。
景気の良さはどれだけお金が動くかで決まるんですよね。
お金の量じゃないのがポイントです。
ちなみにIT業界の市場規模は12兆円を突破したようです。
ITは世の中的に注目されている分野ですからね。
大きな金額を投資する企業もたくさんいますし、今後の成長も期待できるでしょう。
そのため、給料の観点からIT業界を選択するのは間違ってません。
業界の中で、自分が働く企業がどこに位置しているか
市場規模だけで給料は決まりません。
業界の中で企業が位置している場所というのも給料を考える上では重要です。
最初にお金を出す人に近い企業で働く人ほど給料も高くなるんですよね。
例えば、製造業だと、下請けと呼ばれる製品の一部を作る企業は製品そのものを作る企業より給料が低くなる傾向にあります。
IT企業も同じなんですよね。
これはSIerのピラミッド構造が参考になると思います。
次のような図ですね。
SIerの業界ではこのピラミッドの上にいくほど給料が高くなる傾向にあります。
これはどの業界でも同じなので覚えておくのがオススメ。
お客さん(最初にお金を出す人)に近ければ近い場所ほど、給料は高くなります。
お客さんが出したお金を順番に分けているようなイメージなので必然的に最初に取る企業(ピラミッドの上の方)の取り分が多くなるんですよね。
なお、SIer業界の給料の話はこちらの記事でまとめてみました。
興味のある方は見てみてくださいね^^
ちなみにSIerの対義語みたいになってる言葉で自社開発というのがあります。
この自社開発、超簡単に言うとピラミッドの図でいう頂点を取りにいくビジネスモデルです。
システムを使うユーザーへシステムを提供するのが自社開発ですからね。
「ピラミッドの頂点」と聞くとかっこいいですが、失敗したら全責任をその企業が背負うということ。
なので、自社開発っていうのはリターンも大きいですが、その分、損失リスクも大きいのでその点を十分に理解しておく必要があります。
企業の中で自分がどのポジションで働いているか
”場所”の要素の最後のポイントは働く企業の中の自分のポジションです。
日本企業の場合、特に多いですが、基本的に管理職やリーダー職の方が給料が高くなりますよね。
これは気づいている方も多いと思います。
企業の給料は給与テーブルのような階級で決まることが大半なんですよね。
なので、給与テーブルで上位のポジションを取ることができれば、それだけ給料が上がります。
給料の基準値を決める”生み出した価値”の要素
給与を決める”場所”の要素の説明をしました。
では”生み出した価値”の要素とはなんでしょうか。
”生み出した価値”の要素の結論としては「相手がほしいものをいかに提供できたか」ということになります。
”相手がほしいもの提供する”というのがポイントですよ!
働いた結果、生み出した成果物の価値で給料は高くなったり低くなったりします。
仕事の評価が高いと、ボーナスが良くなったりしますよね。
また、評価がいい状態が続くと昇格したりして給料があがります。
働く企業の中で自分のポジションが上がるってことですね。
エンジニアの場合、技術力などのITスキルがよく注目されます。
ですが、実際はITスキルだけがエンジニアの評価基準ではありません。
例えば、リーダー的な人員が不足している現場があったとします。
その現場ではITスキルよりもマネジメントスキルを持ってる人の方が重宝されると思いませんか?
世の中的にエンジニアは技術力で給料が決まると思われがちです。
ですが、技術力以外の要素もかなり評価に含まれます。
実際、技術力よりも、マネジメントや調整力など、ビジネス的なスキルの方が評価されるというのはよくあることなんですよね。
現場でもビジネススキルを持ったエンジニアは重宝されることが多いですよ。
というか、エンジニアの業界ではリーダー的なポジションをこなせる人材は慢性的な人不足です…^^;
エンジニアになる人はコーディングなど、システムを作りたいという人が多いですからね。
結果、リーダー的なポジションをこなすエンジニアが少なくなるので給料も高くなる傾向にあります。
なので、自分が価値あると思っているものより、”相手が価値を感じるもの”を生み出すのがポイントになってくるんですよ。
生きていく上でお金(給料)のことは必ず考える必要があります。
お金(給料)をもらうというのは働く会社やお客さんへ、何か価値あるものを提供するということですよね。
最重要ポイントは”何が価値あるものなのか”をしっかり把握することです。
成果物を作る側と受け取る側で評価基準がズレてるのは意外とあるあるなんですよね。
なので、エンジニアはITスキルだけでなく、IT以外のビジネス的なスキルにも目を向けていくのをオススメします。
まとめ:給料の高い低いは時間ではなく”場所”と”スキル”で決まる
この記事では次のようなことをお話ししました。
- 長時間労働=高給料の考え方は危険
- 給料の決める要素は”場所”と”生み出す価値”
- お金が動く”場所”に行けば給料は高くなる
- 提供される側にとって価値が高いものを生み出せばボーナスや給料があがる
- ポイントは”何に価値があるのか”を把握する力
いかがでしたでしょうか。
ぶっちゃけると、この記事を書くかすごい迷ったんですよ。
お金の話なので生々しくなりすぎるかなと…^^;
ですが、最近「未経験で1000万」など、いろいろエンジニア業界は言われているので、思い切って書いてみました。
ちなみにこの記事のようなお金の話は知ってるようで知らない人が多いですよね。
ボクもなんか偉そうなこと言ってますが、正直なところ、若手の頃はまったく知りませんでした^^;
ボク自身、今回のような話はこちらから見れる動画を見たのがきっかけです。
もともと副業したい人向けの動画ですが、「お金」について真剣に考えたい人は一度見てみてもいいかもと思ったので紹介してみますね。
あ、もちろん無料なので、ご安心を^^;
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それでは!!
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